大学受験の勉強や高校の授業で困ったときは - 塾講師が教える受験勉強のコツや勉強法

大学生が塾講師としてバイトする上で意識すべき3つのポイント

 

 

大学生になると、高校生とは違って塾講師家庭教師などの教育系のバイトという選択肢が増えます。

 

バイトとは言っても、この職種は人の人生に関わる仕事です。

 

また、保護者の方々からは、常勤の社員同様に、教育のプロとして見られることになります。

 

例え1年目や研修期間であったとしても、当然それなりの振る舞いを求められるのです。

 

脅すつもりはありませんが、世間の目は実際そのようになっているのです。

 

 

とは言え世の中には、塾講師たちの頭の中に何があるのかを書いている本や記事はあまりありません。

 

そのため、自分で考えて少しずつ試行錯誤しなくてはならないのです。

 

 

まだまだ未熟な身の私ですが、1年目や2年目の塾講師、もしくはこれから教育に関わろうという人に少しでも役立てばいいなと思い、この記事を書くことにしました。

 

私は(記事を書いている時点で)7年目の個別指導塾講師で、家庭教師の経験も何度かあります。

 

そんな私が今、指導の際に意識していることや、教え方などを記録も兼ねて残しておこうと思います。

 

 

 

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ポイントは3つ

 

タイトルにも書きましたが、指導の際に私は、以下の3つのことについてを特に意識しています。

 

具体性
塾外の時間
生徒の全体像

 

これらのことについて順に簡単に解説をしていこうと思います。

 

何事も具体的に話す

 

例えば生徒が宿題をやってきていなかったとき、多くの講師は次のように言ってしまいがちです。

 

「自分で時間を作って、宿題をやってきなさい」

 

口調はなんであれ、同じような意味の内容であれば同義とみなします。

 

 

この発現は、非常に不親切、と個人的に思っています。

 

生徒の多くは、勉強時間の管理ができていないから、塾に来ているのです。

 

その生徒に対して、「勉強時間の管理をしなさい」と言うのは、如何なものでしょうか。

 

英会話ができなくてスクールに通い出したら、「ちゃんと英語を話しなさい」と言われるようなものです。

 

問題は、全く方法が示されていないことにあります。

 

 

私の場合はまず、その生徒の生活リズムや、時間の使い方を把握します。

 

(最初の数週間の時点で済ましていることが殆どです)

 

その上で、上手くスキマ時間を作れないか、無駄な時間が存在しないかを、生徒と一緒に考えるのです。

 

そして最終的に、「ならこの間の時間に、○分は〜が出来そうだなぁ」というように、生徒に納得させながら具体案を提示します。

 

こうすれば生徒は、いつどのタイミングに何をすればいいのかが明確で、意志というよりは予定的に勉強に取り掛かれるようになります。

 

 

これはまだ草案のようなもので、次の授業時にどうなったか結果を聞いてフィードバックを行うことも重要です。

 

実行できていなかった場合は、生徒の意志が弱いのではなく、自分の草案が悪かったとして改良を加えます。

 

他の時間に移せそうかなど、生徒にも考えてもらって意見を自由に言ってもらうことも多いです。

 

話の内容がかなり具体的なので、生徒もその「議論」に参加しやすくなるのです。

 

 

これはほんの一例ですが、他にも、科目別にかける時間の目安、勉強場所、教材、教科の順番など、かなり細かいところまで話をすることが多いです。

 

塾外の時間を主にコントロールする

 

塾の授業時間というものは、想像しているよりも本当に少ないです。

 

例えば一週間に一回1.5時間の授業があったとしましょう。

 

これが生徒の過ごす時間のどれくらいの割合を占めているか、計算してみると、1/112しかないことがわかります。

 

授業時間は、生徒の時間の1%にも満たないのです。

 

この中に教えられることを一生懸命詰め込んだとしても、それだけでは生徒の成績や実力を変えることは到底出来ない、と私は思っています。

 

 

ではどうするのか。

 

 

もうお察しの通りです、残りの99%に働きかければよいのです。

 

一つ目のポイントでも述べましたが、私は生徒が塾外の時間に何をするべきか、本当に細かく指導してはフィードバックを行っています。

 

こうして、塾外の時間を有効活用できるように習慣づけているのです。

 

一度勉強する時間の枠が定まってしまえば、特に言わなくとも勉強量は確保できるようになりますし、後は生徒本人が内容を臨機応変に変えることも簡単にできます。

 

私個人の意見ですが、塾の究極の目標は生徒が自学自習が出来るようにすることだと思っています。

 

そのためには、1%の解説時間を割いて指導を行うことを、全く躊躇いません。

生徒の受験などの全体像を見渡す

 

多くの塾では科目担当制度が採られていて、ほとんどの場合はある生徒の一科目を担当することになると思います。

 

ですが、それは決して、担当科目さえ面倒を見れば良いということではありません

 

 

例えばその生徒が受験生の場合は「数学の担当講師」ではなく「受験生の担当講師陣の一人」でないとならないのです。

 

合否が一つの科目のみで決まることは稀であり、多くは複数科目の合計点による勝負になるはずです。

 

受験生でなくとも、学校の成績は総合的に見られますし、そのうち受験はやってくるのです。

 

いくら数学の担当になったからと言って、その生徒の志望校の数学の配点の割合が低いのに大量に数学の宿題を出すのは、ナンセンスと言わざるを得ません。

 

生徒がしかるべき内容に、しかるべき時間配分で勉強できるようにする

 

それが受験生の担当講師に求められることではないでしょうか。

 

講師の見ている視界の広さは、大げさかもしれませんが、生徒の可能性の広さに繋がると思っています。

 

最後に

 

人を変える、というのは本当に難しいことです。

 

ただし、人の行動を変える、のレベルであれば、いくらかは実現が可能です。

 

この記事が、何かの参考になることを願います。

 


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