molと分子量の関係
molとは一体何なのか、前ページ(molとはいったい何か)で解説しました。
まだ読んでいなくて、molがわからないという方は読んでみてください。
それではこのページでは主に分子量について解説します。
この内容も、化学に必須の内容なのでぜひマスターしてください。
少し復習をしますと、mol(物質量)とは分子の数を表す単位でした。
化学反応式を考えるときには、この単位はとても便利です。
しかし実際の実験の場では、これだけでは困ってしまいます。
原子や分子の重さは種類によって様々ですから、実際に反応物をどれくらい用意すればいいのかがわかりません。
まさか分子の数を数えるわけにはいけませんから。
例えば米も50,000粒あれば1kgというように、あらかじめ分子の数と重さの関係がわかっていないといけません。
このために存在するのが、原子量という値です。
原子量とは
原子量は、原子が1molあたり何gなのかを表す値です。
例えば、炭素(C)の原子量は12ですので、炭素原子は1molあたり12g、というようになります。
このことを C=12 という風に書きます。
当然炭素2molでは、12×2=24gですね。
原子量は入試問題や問題集には必ず載っているので、覚える必要はありません。
(問題集によっては、最初の方のページにまとめて載せているので注意してください)
覚えている人も多数いますが、わざわざ覚えたというよりは使っているうちに覚えてしまった人が大半だと思います。
一応念のために主な原子量を載せておきますと、
H=1
C=12
N=14
O=16
S=32
これくらい覚えておけば、あとは問題に載っている表を参照しながらで十分です。
ここまでわかってしまえば、分子の重さを求めるのはもう簡単です。
例えば水分子であれば、水素原子2つと酸素原子1つで出来ているので、質量は合計すれば求められます。
この値のことを分子量といいます。
これで水分子は1molで18gということがわかりました。
逆に、水が36gあるときは、分子は36÷18=2mol分あるということです。