騙されない家庭教師の選び方
多くの受験生やそれ以外の中学生、もしくは高校生には家庭教師という選択肢があります。
しかし正しい家庭教師の選び方を知らずに始めてしまうと、わかりにくかったり月謝が見合っていなかったりとハズレを引いてしまうこともあります。
ここでは、生徒本人、もしくは保護者の方が知っておくべき家庭教師の選び方について説明していきます。
家庭教師業者に頼むと、入会金や教材費がかかる
家庭教師をネットで検索すると、様々な業者のホームページが表示されます。
これらの家庭教師には、時給の他に様々な費用が発生することが多いです。
このことを知らずに申し込むと、想像以上にお金がかかってしまうことになります。
個人契約の場合はこれらの費用はかかりません。
(個人契約とは、講師と1対1で仲介を通さずに契約することです)
最悪のケースが、いざ始めてみたもののあまり合わず、入会費を取られただけで辞めてしまうケースです。
その点では、個人契約の方がリスクは少ないように思われます。
ポイントをわかっていれば家庭教師は個人契約の方が良い
業者に家庭教師を頼む理由は、質がある程度保障されていそうだから、だと思います。
しかし業者によっては管理作業だけをしていて、指導は講師に丸投げしていることも少なくありません。
それなのに、ネームバリューだけで選んで高い入会費を払うのは、得策ではないように思えます。
個人契約のメリットは、家庭も講師も得である点です。
講師からすると、仲介マージンを取られることがありませんから時給が上がることになりますし、家庭は業者に払うよりも安い金額で済むことになります。
また、自己アピール欄などがネットにありますから、自分で講師を吟味しやすいのもポイントです。
家庭教師の学歴と質は比例しない
個人契約のときによくある傾向として、高学歴になれば時給が高額になっているのですが、この金額はアテになりません。
というより、家庭教師において学歴はほとんど参考にならないと思っていただいて結構です。
理由は単純、これらの学生のほとんどはプロではないからです。
国公立の医学部を受験する高校生、などであれば話は別ですが、ほとんどの生徒は中学生や受験学年でない高校生です。
このレベルを教えるのに必要なのは、学歴ではなく指導力、指導スキルです。
多くの人は、先生は学歴が高い方がいいという勘違いをしています。
しかし、実際に塾講師をしている私が確信して言えるのは、解けるのと教えられるのは違うということです。
もし解けるのが重要なのであれば、ほとんどの進学校の高校生は中学数学を教えるプロになってしまいます。
考えてみればわかるのですが、学校の先生の中にもわかりやすい人とわかりにくい人がいます。
当然彼らは同じくらい問題を解くことができるはずですが、指導力が違うのです。
家庭教師には、解説がわかりやすいか、受験などに関する知識があるか、勉強習慣をつけるためのアプローチを持っているか、など様々な要素が必要です。
家庭教師を選ぶときに重要な点
指導力が家庭教師選びの鍵
結局、どれだけ高学歴であっても、指導力が無いと話になりません。
むしろ、経験の無い高学歴の人間は、元々できるタイプの人間が多いため、わかりにくい点や教えるポイントが全然わかっていないことが多いと思います。
自己アピール欄などにある、医学部医学科生なので受験科目全て教えられますなんて言葉は、毎回笑ってしまいそうになるのですが、自分は教育初心者ですと公言しているのと同じです。
問題が解けるかどうかと、それをわかりやすく解説できるかは、全然別の話です。
大学の教授の授業ほど、わかりにくいものはありません。
また、解説だけ出来れば講師として良いかと言われると違いますよね。
勉強習慣の改善などに着手してもらわないと困ります。
こういう学歴だけが高い素人に限って時給が高かったりするので、本当に注意が必要です。
雇う側が欲しいのは学歴では無く指導力のはずです。
また、時給が逆に低すぎるのも考えものです。
時給にはその講師の自信が反映されていると思って下さい。
安いということは、指導のクオリティに対してその程度の自信しかないということです。
それなりの時給をもらうからこそ、講師側にも気合が入りますし、良質な授業をしてもらえる可能性が高いです。
以上のことに気を付けるだけでも、良い家庭教師に当たる確率はぐっと増すと思います。
次のページでは更に良質な家庭教師の見つけ方を説明します。