塾経験のある家庭教師は別格
家庭教師の大半は素人の大学生
前ページ(騙されない家庭教師の選び方)で説明した通り、家庭教師を選ぶポイントは指導力です。
しかし、家庭教師の多くは素人の大学生です。
しかもただの素人であるにも関わらず、学歴だけで時給を高く設定しています。
受験で得意だったとか、そういうことは家庭教師のスキルには関係ないのです。
ではどうすればいい家庭教師を見極められるのでしょうか?
家庭教師を選ぶときに注目したい点
塾講師は企業で鍛えられたプロ
塾講師は家庭教師に比べて比較的教育スキルがあることが多いです。
塾講師もアマチュアの大学生が多いのですが、家庭教師との違いは企業から研修などの教育を受けていることにあります。
また、他の講師の授業などを見る機会も、また見られる機会も多く、様々なことを吸収し、改善することを日々求められています。
大学生の家庭教師にはこのような環境は皆無に等しいため、当然ながら教育スキルも段違いです。
ですので、同じ大学生でも家庭教師と塾講師ならば、塾講師の方がスキルが高いことが多いです。
(もちろん意識もレベルも高い家庭教師もいらっしゃいますが…)
一概に塾講師と言っても、個別指導と集団授業の講師がありますが、ベストは両方の経験があることです。
個別指導と言っても、わからない問題に対してメモ程度の解説しかしない塾が非常に多いため、個別指導の塾講師と言っても素人同然のような人もいます。
集団の授業であれば、間違いなく黒板やホワイトボードなどでの授業を経験されていますので、要点をまとめる能力が非常に高いです。
個別指導であっても、黒板やホワイトボードなどでの板書をきちんとする塾であれば、講師のレベルは高いと思われます。
(ちなみに私が所属する塾は個別指導も生徒一人一人にホワイトボードが充てられ、単元解説などの板書を行います)
また塾では成績を伸ばすことを重要視していますから、生徒の日々の生活習慣や勉強時間などにも積極的に関与していき、勉強習慣を整える指導をします。
解説する、以外の方法での指導力があるのです。
塾講師経験のある家庭教師を探す
今までの話だと、なら塾に行かないといけないのか、ということになってしまいます。
しかし、何らかの事情で塾ではなく家庭教師を求めているのであれば、そういうわけにはいきません。
その場合、塾講師をしたことがある家庭教師を探すことをオススメします。
前述のとおり、塾講師を経験していれば指導力や教育スキルがある程度望めますし、企業で鍛えられている確率が高いです。
また、自己PRに塾講師経験を載せているということは、その家庭教師自身が指導力に自信があるという現れです。
家庭教師に学校の偏差値は重要ではない
これまで述べてきたように、結局のところ家庭教師には指導力がないと話にならないのです。
もし中学生対象の家庭教師を探しているのであれば、
旧帝大医学部医学科二回生 時給2500円
よりも、
関関同立or産近甲龍orMARCH 塾講師経験2年 時給2000円
の方が圧倒的に結果が出る確率が高いです。
(必ず出るという保証はありませんが)
高校生対象の家庭教師の場合も、基本的には同じような選び方をしていただいていいと思います。
医学部を受けさせるのだから、医学部の家庭教師、というのは早計です。
そもそも全ての科目を家庭教師で見てもらうことも少なく、例えば数学を重点的に見てもらうなどのケースが多いです。
医学部の学生は別に数学のプロではありません。
学校や学部の偏差値は解けるレベルの基準であって、教えられるレベルの基準ではありません。
家庭教師を探すときは、これらのことに注意していただけたらと思います。