単語帳を最大限活用するためには
高校英語の単語帳は辞書代わり
多くの受験生は、システム英単語やターゲット1900などの何らかの単語帳を買うことが多いと思います。
しかし、私が見る限り、それらを最大限有効活用できている生徒は比較的少ないようです。
これらの単語帳を正しく使いこなせば、より単語の勉強が容易になるはずです。
前のページ(高校英語の単語の暗記に時間を割いてはいけない)では、単語学習の主な進め方について説明しました。
実はこれと共に同時に行うことで更に単語力増強をする方法があります。
それは、単語帳を辞書替わりに使うことです。
これら単語帳の多くは、巻末(index)に索引が載っていることが多いです。
わからない単語は辞書ではなく、この索引で調べて意味を確認するのです。
これには2つの大きなメリットがあります。
単語帳の2つのメリット
英単語に触れた回数が暗記のポイント
まず一つは、単語の印象を強くすること。
単語学習はとても淡泊になりやすく、一つ一つの単語に対する印象がかなり薄くなってしまいます。
そこで、文中でわからなかった単語は積極的に単語帳で確認していくことで、単語に対する印象を強めるのです。
このように印象に残った単語は覚えやすいですし、後に単語学習が進んできたときに「この単語前に調べたな」なんて思い出せたらその単語はほぼ間違いなく覚えられると思います。
覚えなくていい英単語の区別
二つ目のメリットは、不必要な単語を除外できることです。
単語帳に載っていなかった場合は辞書で調べ直すことになりますが、この単語は覚える必要はありません。
また、基準としている単語の番号(システム英単語であれば1200まで)より大きな番号の場合も、率先して覚えなくて結構です。
逆に、覚えるべき番号のもののときは、覚えなければいけないと意識してください。
これだけでも、随分無駄を減らせるはずです。
難関私立大学の英文を読んでいると、講師である私も知らない単語などがザラに出てきます。
このような単語は、その学習のときだけわかっていればいいので、覚えなくていいということがわかることは大切なのです。
以上のことを行っていただければ、より単語帳の中身を覚えやすくなると思います。