mol(モル)とは何なのか簡単に説明してみた【感覚で簡単に考える化学】
化学が苦手な人の多くは、物質量(mol)のことが何かわからずに嫌になってしまいます。
しかし、このmolのことがわからないと、この先の化学の単元はほとんどわからない。
それで化学全体がわからない、となってしまいます。
しかし逆に言えば、このmolを正しく理解すれば他の単元のことも非常にわかりやすくなるということです。
まずはこのモルという考え方をしっかりと身に付けて、化学に対する抵抗を無くすところから始めましょう。
mol(モル)の前に、中学理科のお話
molの話をする前に、少し中学の理科の復習をしましょう。
次の化学式がどういう意味だったのかを思い出してください。
これは、水素分子2つと酸素分子1つが反応すると、水分子2つができるという意味です。
反応式についている係数は、分子の数を表しています。
つまりこの反応式を模式化すると、以下のような図になります。
mol(モル)とは、簡単に言えばダースと一緒
しかし、実際に分子を1つや2つなどという単位で扱うことは、あり得ません。
分子はとても小さいのです。
「お米を5000粒炊いてくれ」なんて言われても、全然わからないですよね。
それと同じです。
お米の場合は、1合、2合、というように実用的な単位で数えて解決していますよね。
分子の場合に用いられる実用的な単位がmolです。
molとは、簡単に言えば鉛筆のダースのようなもの。
鉛筆はバラ売りしていることは少なく、12本を1ダースとして数えます。
これと同様に、分子は約600,000,000,000,000,000,000,000個を1molとして数えます。
あんまりにも多いので、概数になってしまいます。
化学式とmol
ここで、先程の化学式に戻りましょう。
水素分子2個と酸素分子1個から、水分子が2個生成する式。
元の分子を増やせば水分子もどんどん増えていきます。
つまり同じ比でどんどん反応していくということです。
molは数の単位ですから、水素分子2molと酸素分子1molから、水分子2molができます。
このようにmol(モル)とは、まとまった分子の集まりの単位を表しています。
またその集まりの数は、もう少し正確な数で表現されます。
mol(モル)が倍なら、質量なども倍
米が1俵から2俵に増えたら、その重さは2倍になりますよね。
分子についても、もちろん同じことが言えます。
つまり、mol(モル)が倍になれば、質量なども倍になります。
分子1molあたりの質量のことを、分子量といいます。
この辺りについては「molと分子量の関係」や「mol(モル)の計算と公式@〜感覚で簡単に考える化学〜」で詳しく解説をしています。
モルはもう怖くない
これがmolの大体の考え方です。
molって何だっけ…と思ったら、米1俵分くらいの分子を想像してください。
(実際にはもっと多いですけれどね)
苦手になる前に、教材を買うのもオススメ
化学のmolの単元で詰まってしまうと、この先の化学の内容が全然わからなくなってしまいます。
そして、化学が嫌いになってしまうのです。
そうなる前に、学校よりもわかりやすくて、簡単な教材で勉強しておくことをおススメします。
キラいになってしまってからでは、手遅れになってしまう可能性があります。
『とってもやさしい化学基礎』という教材は、化学が苦手な人向けに作られた参考書です。
化学アレルギーの人でもわかるように、やさしく書かれています。
ぜひ一度、のぞいてみてください。
ひょっとすると、いきなり化学が得意になってしまうかもしれません。
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