勉強を習慣化させるたった1つの方法
様々な学習参考書に載っていたり、塾や予備校で大切だと言われる勉強習慣化。
大切なのはわかっているのに、何故か三日坊主になってしまったことはないですか?
多くの受験生は、この勉強習慣をつけることが出来ずに、つまづいてしまいます。
そして、一日15分の勉強の差が半年後、埋められない差として帰ってきます。
そんなことは頭ではわかっているのに、何故出来ないのでしょうか?
勉強習慣のプランを立てた時点では、何も変わっていない
勉強習慣をつけようとするのは、大抵何かしらの長期的なメリットを知ったときです。
例えば、
- 単語帳をこれから毎日頑張れば、3カ月後には長文が読めるようになる
- 毎日数学の問題集を5問ずつ解けば、次の模試までに数Tの単元は網羅できる
- 漢文は句形さえ覚えればなんとかなるから、とりあえず毎日句形を2つずつ覚えよう
などのような感じです。
しかし、このときに大きな落とし穴があるのです。
勉強習慣が身に付いて、目的が達成されたときのことを考えるのは非常にワクワクしますし、希望に満ち溢れています。
しかし、残念ながら、このプランを立てた時点では、実際にはあなたは何も変わっていないのです。
想像しているだけで、まだ何も頑張っていないのですから。
もっと言うと、その勉強習慣を実行するのに必要な労力や苦労についての考慮は全くできていないのが事実です。
毎日やらないといけないようなことを実行するのは、難しいです。
難しいからまだ出来ていないのです。
このことを忘れてしまっていては、効果が実感できるようになるまで耐えられるわけがありません。
そして残念ながら、これらの勉強習慣に組み込むべきことのほとんどが、量を継続的にこなすことに意味があるため、効果を感じることができずに飽きてしまう。
そして三日坊主になってしまうのです。
これが勉強習慣がつかずに三日坊主になってしまう一番多いパターンです。
なら、どうすれば習慣は身につくのでしょうか?
勉強習慣は「意識」ではなく「具体的な何か」を変える
「これから毎日〜〜をやろう!」と意気込んでいるのは、まだ想像しているだけにすぎません。
気持ちが変わったのは、実は何も変わっていないのです。
それを実行に移すために、具体的に何かを変える必要があります。
たとえば、私の場合は趣味がギターなので、部屋にはギターがスタンドにかけられています。
このギターをケースの中に入れてしまうだけでも効果があります。
結局ケースから出して弾いてしまうこともあるのですが、頻度は確実に変わるのです。
3回邪魔をされてしまう出来事が2回に減れば、失敗する確率は元の66%に下がります。
他にも、勉強を始める前に携帯の電源を落とす、なども有効です。
それでも触ってしまうとは思いますが、触る前に踏みとどまるときがあるかもしれません。
この、かもしれない、の積み重ねが大きく変わってきます。
勉強習慣を身に付けるのに一番苦労するのは、それが本当に習慣化するまでの一週間です。
この期間に、それを邪魔する要素は可能な限り減らさないといけません。
自分がそうすると決めたことを習慣にするためには、そうせざるを得ないような状況、環境をつくることが必要なのです。
そのような環境を整えることこそが、変わるということなのです。
次のページ(定着しない勉強習慣。定着する勉強習慣。)も参考にどうぞ。